婚活とは「結婚活動」を略した言葉です。仕事を探す就職活動を「就活」と呼ぶように、婚活は、結婚を望む男女が出会いを求めて行なう結婚相手さがしを指します。社会学者の山田昌弘教授と、少子化ジャーナリストの白河桃子氏が、雑誌『AERA』の取材をする中で提唱し、その後出版された共著「『婚活』時代」によって世間に広く知られる言葉となりました。婚活が盛んな現在、20才〜39才までの男女の未婚率は、男性が60.5%、女性が49.5%と50年前の同世代と比較すると、男性は約1.7倍、女性は2倍以上も増加しています。結婚が成立しにくい理由の一つは、「お見合い」が以前ほどさかんに行なわれなくなったためと言われています。かつては男女が年頃になると、親戚や近所、職場の上司などが異性を紹介するというように、出会いのきっかけを用意する下地がありました。しかし、時代の移り変わりとともに、地縁・血縁等のしがらみが強いお見合い結婚よりも、当人同士の自由意志が尊重される恋愛結婚を歓迎する風潮が高まり、その結果、お見合いを介して異性と出会うことは減り、出会いの機会に個人差が生まれるようになったのです。さらに、国内の経済状況も男女の結婚観に影響を与えています。たとえば、経済成長期やバブル期には、とくに女性のあいだで、結婚して家庭に入るよりも仕事でキャリアを築くことを賞賛する声が多く聞かれ、反対に、バブル崩壊から現在に至るまでの不況下では、非正規雇用者の増加とともに収入格差が広がり、家族を養えないことを危惧して結婚に踏み切れないケースが見られるようになりました。このように、婚活が高まっている背景には、決して一括りにはできない様々な要因が隠されています。お見合い結婚の減少や、恋愛観・結婚観の移り変わり、国内経済の悪化など、私たちをとりまく社会は大きく変化しており、未婚率の上昇も、その結果としてあらわれた現象の一つと言うことができます。